ES細胞混入疑惑

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Nature論文では、STAP細胞を用いたキメラマウスの作製により、STAP細胞は胎児と胎盤の両方の形成に寄与していることが証明された。一方、通常、ES細胞を使ってキメラマウスを作製した場合は胎児への寄与のみで、胎盤形成への寄与は見られない。

また、ES細胞をSTAP細胞に混ぜたのではないかとの疑いも挙がっているが、これら2つの細胞を混ぜ合わせても1つの細胞の塊にならないことを笹井氏が語っている1

よって、仮に小保方氏がES細胞を若山氏に渡したとしても、キメラマウスで胎児胎盤両方に寄与するという結果を得ることはできず、また、両者を混ぜて若山氏に渡していたとするならば、若山氏がキメラマウスを作製する際に必ず気がつくはずである。この他にも笹井氏と丹羽氏はES細胞混入疑惑に対して様々な面から反論を行っている2

2014年4月9日の会見で小保方氏は、「STAP細胞を作製していたころ、研究室ではES細胞の培養は一切行っていない状況でした。従って、ES細胞の混入は起こりえない状況を確保していました。」と述べている。

また、若山氏も初期のインタビューで、「私はSTAP細胞からSTAP幹細胞を複数回樹立しました。混入がその度に起こるなんてことは考えづらいです。さらに、私はSTAP幹細胞を129B6GFPマウスから樹立しました。その当時、我々はその系統のES細胞を持っていませんでした。」と述べている3

6月16日の会見においても若山氏は再び同証言を行っており、纏めると、2012年1月に若山氏が129B6F1由来のSTAP幹細胞を樹立した時点で129B6F1由来のES細胞は若山研究室になかったということになり、二人の証言は一致する。

また、ES細胞とSTAP細胞は形や大きさの違いに加え、ES細胞の増殖能力は高いが、STAP細胞は増殖能力をほとんどもたないという性質の違いもある。また、世界で初めてクローンマウスの作製に成功し、マウスの顔も見分けるという若山氏が、渡された細胞がES細胞と気がつかないとは考えづらい。

若山氏は初期のインタビューで、STAP細胞からキメラマウスを作るまでに何度も何度も失敗を繰り返し、手法を変えたと述べているが、仮にES細胞だったとしたならば直ぐに成功するはずであり、この証言と矛盾する。若山氏は、朝日新聞デジタル2014年2月6日のインタビューでこの点について詳しく語っており、以下引用する4

「キメラマウスを作るには、マウスの胚に候補の細胞を注入して育てる。ES細胞などでは、細胞の塊を酵素処理し、ばらばらにして使うのが普通だが、その手法ではSTAP細胞はさっぱり胎児にならない。失敗続きだった。

共同研究を始めて1年半たったころ、手法を変えた。細胞の大きな塊を単細胞にばらさず、20~30個程度の小さな塊にして注入する方法だ。刃渡り1ミリの極小メスを顕微鏡で見ながら操作して切り分ける。細胞工学初期の60年代の技術だが、切り分けるのも注入も難しい。僕はその技を身につけていたからできた。

すると、いきなり成功。体に取り込まれたSTAP細胞が緑色に光るマウスの胎児を見ても、すぐには信じられなかった。「先祖返り」の技術が決め手だったと思う。」

これらの事実や若山氏の証言等を纏めると、キメラマウス作製やSTAP幹細胞樹立に用いたSTAP細胞がES細胞であるという憶測は否定されると考える。

参考資料

  1. 2014年4月11日 朝日新聞
    1. http://digital.asahi.com/articles/DA3S11078910.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11078910
  2. 2014年4月14日 日本報道検証機構 GoHoo
    1. http://gohoo.org/column/140413/
  3. 2014年2月27日 Knoepfler Lab Stem Cell Blog
    1. http://www.ipscell.com/2014/02/interview-with-dr-teru-wakayama-on-stap-stem-cells/
  4. 2014年2月6日 朝日新聞
    1. http://www.asahi.com/articles/DA3S10964598.html 

 

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